12「第2回マイタケ採りのおともに」
「野生のマイタケの採れる場所というのは、たとえ親子であっても教えない」
と、ある道産子に聞きました。
そして、ここへ引っ越してきて一年ちょっとの私たちがマイタケのありかをおしえてもらえるなんて、
「奇跡だ」と言っていました。
それは大袈裟じゃなくて、マイタケとは一般的にそういうものみたいです。
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われらが師匠によると、平沢の人に「一緒にマイタケ行くか?」と誘っても、
みんな「クマがいるから気持ち悪い」と言って誰も行きたがらないそうです。
今年はクマがよく出て、こないだは筋肉モリモリの超巨大グマが目撃されたりしてるここ平沢ですが、
山を知りつくしてる師匠と一緒だと安心です。
師匠は自分のお祖父さんにマイタケの出る木を一本だけ教えてもらって、あとは全部自分で見つけたそうです。
「マイタケの場所を教えたのはあんたたちが初めてだから、おじさんが山に入れなくなったら、
あとは自分たちで入って採れ。」
と言ってくれてる師匠だけど、
森の中は360度同じ景色に見えて、マイタケを採るどころが遭難しそうです。
実際、師匠の奥さんは一度遭難して、山の上でじーっと座って助けを待ってるところを、
師匠が見つけてくれたことがあるそうです。
おおまかな方向はけーちゃん担当、細かいディテールはアム担当で、なんとか一本ぐらいは覚えて帰りたいです。
9月16日、小雨。今回も朝9時に師匠の家に集合。
↓超かっこいいわれらが師匠、出発。
↓左:続いて『エンジン』こと、モトクロスのけーちゃんが出発。
右:上下カッパに長靴、ゴム手袋。首から熊鈴、笛、方位磁石。今回は用心してヘルメット着用のアム。
森の中はこんな↓
そしてー!とうとうあった!マイタケ!!!。
あと2週間もすれば10倍にはなる赤ちゃんマイタケ。
「手ぶらで帰らせたくない」という師匠のはからいで、小さいけど収穫!
帰りに野生のシメジもゲット!
↓見て見てー!このキノコたち!。
左上:デカイ焦げたパンみたいのは師匠が育てたシイタケ(野生じゃない)
左下:山で採った野生のシメジ。
まん中:山で採った野生のマイタケ。乾燥させて来週東京から友だちが遊びに来た時に食べる。
右:アムとけーちゃんが山に入ってる間、リーダーとムラが採ってきた野生のらくようきのこ。