298「2代目階段できた」
プリン小屋の階段が寿命だから夏休みに階段作りしよう。
とリーダーと決めてたんだけど、
1ヶ月以上続く雨で痛みが急激に加速し木がヌルヌルしてきて、
週末お客さんが3人滑ったという事件が起き、
定休日の月火で大至急新しい階段を作ることに。
7/9月曜。
朝から特定検診があったので、
早朝プリン小屋に行ってだいたいの寸法をとりホーマックで材料を買う。
街の用事を済ませ夕方帰って来てから、
アムが階段についてネットで調べながら、
リーダーがイラストレーターで設計図を作る。
階段の事なんてなんにも知らなかったけど階段って難しい!
設計図作るだけで結構疲れた。
「イラストレーター無かったら設計図も書けなかったな。」
ってリーダー言ってた。
7/10火曜。
朝起きたら朝型リーダーはもう車庫で作り出していた。
リーダーは基本大工仕事が好きじゃないけどやるとなったらサクサクやる。
早く終わらせたいらしい。
そして大工仕事が好きなアムより高度な事がやれる。
さすがリーダー。
10分の1のスケールで書いた設計図を木に移すだけだけど、
これがなぜかなかなか合わずリーダー苦戦。
加藤家の中で唯一数字に強いリーダーがこんだけ苦労するとは階段恐るべし。
とその時。ちょうど便槽の汲み取りに来てくれたおじさんが、
「階段作ってるの?すごいねー、難しいっしょ?
階段だけはねー、プロでもなかなできなくてよく見るとアレ?っていうのよくあるよ。
上と下の段決めてそれで中の段やってったら合うはずなんだけど、
これがなんでかほんっと合わないんだよねー。」っと。
リーダーが、
「まさに今それです。」
このいろんな色の何本もの線がリーダーの苦闘を物語ってる。
おじさんがプロでもなかなかできないって言ったのを聞いて、
もうこれぐらいでいいや。と多少の誤差は諦めた。
それにしてもうちの階段はどこも変なとこないし、
父さん普通に作ってたけど父さんってやっぱ凄いんだなー。
さすがリーダーの父さん。
数字に弱いアムコロは切り口に紙ヤスリをかけて防腐剤の塗料を塗ったりなどの
頭を使わない雑用をこなす。
ホーマックで丁度いい金具を見つけたので金具を使う。
先に踏面の方に金具を付けた方が良かったのか?
やりずらくてプリン小屋の中に入れて下が平らな所で留めていく。
完璧を諦めたリーダーだったけど、結果5ミリぐらいの誤差で済んだ。
分度器や三角定規とかなく、
うちにある唯一信用できる定規、この差し金だけで作ったんだから大したもんだ。
7/11水曜。
プリンが始まる朝。
レンガを砂で高さを調整しながら階段の下にかませて、
小屋のほうにひっかける両サイドに金具を付けた。
ここにかかる力関係が分からないから素人考えで補強しといた。
そして完成!
ギリギリ7月の観光ピークの週に間に合った!
おおー。
今まで3段だったのを4段にして角度もゆるやかになったから登りやすい。
全然疲れない。平らな所を歩いてるよう。
これなら足が痛いおじいさんやちびっ子でも大丈夫。
こちらは12年頑張ってくれた初代階段。
カト父さんが納屋の階段を利用して作ってくれた。
6月からの雨で一気にコケが生えてきてた。
森に還ろうとしてる。